元の記事 · 公開: 2026-03-24
要約
Safari 26.4 は iOS 26.4・iPadOS 26.4・visionOS 26.4・macOS 26.4、および macOS Sequoia・macOS Sonoma 向けに公開された。macOS・iPadOS では Compact タブが復活し、CSS の Grid Lanes 関連機能や name-only の @container クエリなどレイアウト周りの新機能が多数追加された。JavaScript の iterator sequencing、WebTransport、Keyboard Lock API、WebAuthn の PRF 拡張など Web プラットフォーム API も拡充している。Web Inspector にも Worker 内でのキャプチャ機能や Grid Lanes 関連の可視化が加わった。
新機能・主な変更
ブラウザ UI
- macOS・iPadOS に Compact タブが復活
- スクロール駆動アニメーションがスレッド化され、パフォーマンスが向上
CSS・レイアウト
- blocks-in-inline レイアウトに対応
display: grid-lanesと、CSS Grid Lanes のflow-toleranceに対応- CSS Grid Level 3 の
grid-auto-flow初期値の自動判定に対応(grid-template-rows/grid-template-columnsから流れの向きを決定)- 条件を持たない name-only の
@containerクエリの解析・評価に対応- スクロール可能なコンテナ内の絶対配置ボックスで、スクロール方向のアライメントオーバーフローを許可(最新の CSS 仕様に追随)
math-depth、::marker疑似要素へのcursorプロパティに対応
JavaScript・Web API
- Iterator sequencing に対応
ReadableStream.getIterator()と[@@asyncIterator]によるストリームの反復に対応- Keyboard Lock API に対応
fetchのリクエスト・レスポンスボディとして readable byte stream を使えるように(同期スタートにも対応)Blob.stream()の BYOB リーダー、ReadableByteStreamに対応MouseEvent.buttonの補助マウスボタン値に対応CustomElementRegistry.prototype.initializeでの要素アップグレード、customelementregistryコンテンツ属性に対応MediaDeviceInfoインターフェースをセキュアコンテキストのみに限定(仕様準拠)- Resource Timing Level 3 の
finalResponseHeadersStart/firstInterimResponseStartに対応(103 Early Hints などの計測向け)
ネットワーキング・認証
- WebTransport に対応
- WebAuthn の PRF 拡張(CTAP
hmac-secret相当)に対応し、セキュリティキーでの認証情報に紐づく暗号鍵を利用可能に- WebAuthn の CTAP PIN/UV Auth Protocol 2(HKDF-SHA-256)に対応し、FIPS 準拠のオーセンティケータを利用可能に
WebRTC・メディア
- macOS で複数マイクからの音声キャプチャに対応(エコーキャンセレーションの管理・既存キャプチャの移行を含む)
- iOS で WebRTC のネットワークスライシングに対応
- macOS にキャプションスタイルプロファイルを選択・管理するポップアップメニューを追加
Web Inspector
- Worker 内での
console.screenshot()、console.record()/console.recordEnd()によるキャプチャ・録画に対応- Elements タブで整形済み HTML をコピーするコンテキストメニューを追加
- 3D Layers ビューで実際に合成されたレイヤーのスナップショットを表示
- Grid・Grid Lanes のオーバーレイに Order Number の表示切り替え、Grid Lanes のアイテム間ギャップの可視化を追加
破壊的変更・移行手順
FontFaceSetコンストラクタの削除CSS Font Loading API から不要と判断された
FontFaceSetコンストラクタが削除された(CSSWG の決定に準拠)。new FontFaceSet()を直接呼び出しているコードは動作しなくなる。
関連
- 後の記事: Safari 27.2 Beta リリースノート(この記事で追加された
flow-toleranceはfit-toleranceに改称された)