元の記事 · 公開: 2026-09-14
要約
Safari 27 は iOS 27・iPadOS 27・visionOS 27・macOS 27、および macOS 26・macOS Sequoia 向けの大型アップデート。CSS の :host:has()・revert-rule・複数色の color-mix() など多数の新セレクタ・関数が加わったほか、カスタマイズ可能な <select> 要素、BigInt Math、import defer、WebAssembly JSPI、Safari MCP 経由のエージェント連携など、プラットフォーム全体で新機能が追加された。一方で MathML の href 属性や SVG の非標準インターフェースなど、古い API のいくつかが非推奨・削除されている。
新機能・主な変更
CSS セレクタ・カスケード
:host:has()複合セレクタ、:heading疑似クラス、属性セレクタの大文字小文字を区別するs修飾子に対応- カスケードを「このスタイルルールが存在しなかった」状態まで巻き戻す
revert-ruleキーワードに対応contain: styleを CSS の quote counter にも適用可能に(CSS Containment Level 2)
CSS 色・レイアウト
color-mix()で 3 色以上の混色、alpha()相対色関数に対応- 類似色空間間で補間する際、欠けている色成分を forward できるように
- box sizing プロパティの
stretchキーワード、position-anchorのnormal/none、transform を考慮したアンカー配置に対応<image>値型のimage(<color>)、light-dark()での<image>値に対応text-autospaceのinsertキーワード、CSSprogress()関数のno-clampオプションに対応
フォーム
- カスタマイズ可能な
<select>要素に対応。appearance: base-selectによるスタイル変更と、<selectedcontent>要素によるカスタムコンテンツ表示が可能に
JavaScript
- TC39 の BigInt Math 提案に対応し、
BigInt.pow・BigInt.sqrtなどMath相当のメソッドをBigIntに公開- 静的な
import deferのセマンティクスに対応
WebAssembly・開発者ツール
- WebAssembly JavaScript Promise Integration(JSPI)に対応
- Safari MCP サーバー経由でエージェントが Safari に接続し、開発・デバッグできるように
- WebDriver が Digital Credentials API に対応(ウォレットのペイロードのシミュレーション、無期限待機、ユーザー拒否のコマンドを含む)
Web API・拡張機能
ReadableStreamのfor await...ofによる非同期反復、ReadableStream.from()、postMessage()経由の transfer に対応- Service Worker の static routing API に対応
PredefinedColorSpaceにsrgb-linear/display-p3-linearを追加- Web Extension で
chrome.windows.create()のtabIdキー、runtime.getDocumentId()、スクリプトの未捕捉例外・未処理の Promise rejection の報告に対応- Web Extension のユーザージェスチャーを
sendMessage()/connect()/postMessage()/executeScript()経由で伝播できるように(メディア再生などジェスチャーが必要な操作を拡張機能から実行可能に)
アクセシビリティ・アニメーション・レンダリング
- 画面読み上げの通知をプログラムから行える
ariaNotifyAPI に対応AnimationEvent/TransitionEventにanimationプロパティを追加- サブピクセル単位のインラインレイアウトに対応し、テキストやインライン要素の位置決めがより精密に
- スクロールアンカリングを有効化し、ビューポート上方でのコンテンツ挿入・削除時のスクロール位置のジャンプを防止
Spatial Web(visionOS)
<model>要素が iOS・iPadOS・macOS でも利用可能に。dynamic-range-limitやトーンマッピングにも対応- visionOS でイマーシブな Web サイト環境に対応
- WebXR Layers でテクスチャ配列投影レイヤーに対応
破壊的変更・移行手順
MathML の
href属性を非推奨化
<a>を除くすべての MathML 要素でhref属性が非推奨になった。
SVG の非標準インターフェース・プロパティを削除
SVG2 仕様に合わせて
SVGLocatable/SVGTransformableインターフェース、SVGGraphicsElementの非標準プロパティnearestViewportElement/farthestViewportElement、SVGViewSpec.viewTarget、非標準のglyph-orientation-horizontalプロパティが削除された。これらに依存しているコードは動作しなくなる。
Spatial Backdrop の開発者プレビューを廃止
Immersive API に一本化されるため、Spatial Backdrop の開発者プレビューが削除された。
関連
- 前の記事: Safari 26.6 リリースノート
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